sculpture

私のゆるい持論。ヘアカットはまあアートじゃない。ということをいつも考えるのですが、ちょっと彫刻に似ている部分もあるなと思います。形もそうですが、行為も似てます。近現代になって、彫刻の意味、定義もかわりつつありますが、例えば、ギルバート&ジョージ(*ビクター&ロルフに似ているなあ)という人は自らを美術館に展示して人間彫刻となり、ヨゼフボイスは自らの存在がアートそのものとなり、政治、社会、環境活動をもアートにとりこみ、社会彫刻;social sculpture という壮大な概念まで持ち出した。昨日、10年間、髪の毛を切らしていただいているお客様がきて、その時間と信頼していただいたことに、とても感動しました。長い時間をかけてヘアカットを完成?させていくことも私の一つのテーマであり、少なからず人や社会に美という観点から何かを考えていただいたり、人生を豊かなものにできたらいいなと常々考えて仕事をしております。そういった意味で、社会美容?;social haircut や 生涯美容?;lifetime haircut ということをライフワークにしております。
*ビクター&ロルフはオランダのデザイナー、現在森美術館でCOLORS展開催中