Der Bettelstudent

来春、ガレリア座オペレッタのヘアを担当します。2005年3月6日、新宿文化センターでC.ミレッカーの「乞食学生」という演目です。事前に時代考証、リサーチ&テストに時間が必要な仕事です。ストーリー、演出とのマッチングから、動き、歌を邪魔しないヘアスタイル、などなど沢山のポイントがありますが、サロンの仕事と違って準備する苦労と楽しみがあります。長い準備の末の一日限りのヘアスタイルというのも、はかなくも楽しいものです。ヘアスタイルというのは、空間の芸術か時間の芸術か?形の美ではあるけれども、ゆっくりな時間とともに変わるものでもあるし、そもそも芸術のようで、芸術ではない感じがしますし、するするとすりぬけてしまう不思議な美学をたたえています。