After VS

ヴィダル・サスーンの自伝が出版されたり、
映画"VIDAL SASSOON THE MOVIE"がアメリカで公開されたりと、このところヴィダルの話題が多い。
最近読んだMalcolm Gladwell "What The Dog Saw"には
「サス―ンは個性という考えをカットに取り入れ、当時のヘアスタイルから女性の髪を解き放った」
これは、サスーンを説明する常套句です、次が重要です。
「歌や詩や政治的ムーブメントや急進的イデオロギーが提供しないものを人々に提供した。すなわち、即座で手頃な変化の手段である」
サスーンの革命が政治や高級な文化と比較して軽んじられている一方、
それは利用しやすく、実体があり、複製可能であるからこそ重要であるといってます。
確実にカラダはらくちんな方向に向かっていました。
ご興味のあるかたはヴィダル・サスーンメソッドの日記参照(全7回ぐらい)
http://d.hatena.ne.jp/larte/20070816

古い制度や伝統的な身体の拘束からカラダを解放することは近代の重要な課題でした。
ポール・ポワレのコルセットのないドレス
マルセル・グラトーのウェーブやネスラーのパーマ
シャネルのジャージ素材
イザドラ・ダンカンのトゥーシューズをはかないダンス
マドレーヌ・ヴィオネのバイアスカット
などなど枚挙にいとまがありません。

身体の解放のつぎは心の解放
兎角、この世は生きづらいとは漱石先生
カラダリラックス、ココロリラックス、ヘアリラックス