なくて七草

今日は七草粥を食べていない。とは言っても一度もこの日に食した試しがない。高校生の時分、春と秋の七草を諳んじることができるような女性を伴侶にしたいなどと阿呆なことをのたまっていた私。そういえば七草ではないが、酒井抱一の2曲1双屏風、夏秋草図は夏草と秋草が銀箔上に配されていてとてもシックでモダンです。琳派のなかでも好きな作品のうちのひとつです。銀箔というのがしびれます。しかも元々、この屏風の裏にあったのは、尾形光琳風神雷神図、夏草の裏に雷様、秋草の裏には風の神様。こんなモダンが江戸に、これを観てしまうと創作意欲が失われそう。かないません。