Transfiguration

映画トランスフォーマーをはじめ、変身ものは子供たちに大人気である。 美術界でもやなぎみわ、マーシュー・バーニーや森村泰昌も一種の変体、変態、変身である。 美容の仕事もひとつの変体を手伝うことでもある。 ただし、美しさの基準が美術や娯楽とは違う…

Swing London back

Vidal Sassoonの自伝入手しました。 子供の頃からサッカー選手になりたかった彼が、 いかにして美容の革命児と呼ばれるまでになったか? 興味深いですね。 本当、男性美容師は、野球部とサッカー部出身者がとても多いのです。 文系や美術系というよりも体育…

After VS

ヴィダル・サスーンの自伝が出版されたり、 映画"VIDAL SASSOON THE MOVIE"がアメリカで公開されたりと、このところヴィダルの話題が多い。 最近読んだMalcolm Gladwell "What The Dog Saw"には 「サス―ンは個性という考えをカットに取り入れ、当時のヘアス…

DA Converter

オーディオ製品にDAコンバーターというものがあります、 これはデジタルデータ(D)をアナログ(A)音声に変換する機械です。 サロンにも高性能なDA変換のできる人が欲しい。 デジタル人間やアナログ人間という言葉もあまり聞かれなくなりましたが 考え方と…

Éros costructiff

なんで髪の毛生えるの?がサイエンスなら、まぁ、ええから、どうやったら髪生えるねん?がテクノロジーとする、そうするとなんで髪の毛切ってるのワシ?というのはフィロソフィーってやつか、 今時『お客様の幸せな顔が見たい』と白々しく言う輩がいる、など…

I confess 2nd season

他人の本棚をみるのはどうも気が引けます 最近はブラウザーのブックマークもそうです こうしてブログを書いていますが、 自分の思考や思想をさらけだすのは気恥ずかしいものです 子供の時分は手紙が苦手でしたし 相手を前にしないコトバのひとり歩きに責任が…

La cartie culturel

東京の魅力は多種雑多なカルチャーが実際、身近にあるところである できたてホヤホヤのファッションや新しい味の発見もあれば ネットでは味わうことのできない鬱陶しい程の現実もある。 一方で、都市の現実感にハマると、森の生活も素敵にみえる。 このオー…

Humor is a Release

笑いは感情表現の中でも特別です。 美容室もこの感情、喜びのために仕事をしているといっても過言ではありません。サロンに飾ってあるHumor is a releaseは 現代アーティスト ジェニー・ホルツァーの作品のコトバです。震災後、メディアに笑いが戻るまで約…

Green Scissor Hands

第二期園芸ブーム? ルーシーズは平林園芸部(造園課)が芝づくりやってます。 芝には覚悟がいります、 髪の毛よりも早いスピードでのびてゆきますので 2週に一回ほどのカットが必要です、カットラインや段の付け具合といった ちょっとした技術が必要で美容…

iCloudy

これも時代なのか、CD屋さんが減っている 音楽もダウンロード配信やクラウドストリーミングの時代を迎え 音楽にモノがなくなりつつあります。 もともと実体はないのだが、 CD屋さんでパラパラめくりができないのはなんとも残念 子供の頃は、レコード棚が高く…

Bad Night Summer Dream

夏の節電計画を考える 熱源の多い美容室で 照度と快適性を保ちながら エネルギー消費を抑えるのは至難の技 LED化とキャンドルはまだまだ微力 目標値達成には営業外稼働時間を減らすこと、 つまり、夜遅くまで残業しない 練習したり、ミーティングしたりと サ…

After Graduation

かつてラルテの精鋭スタッフ、現在メルボルンで働く天野くんが来日&ラルテ訪問 現地では、かなりスタイリッシュなサロンで沢山のお客様をかかえバリバリ働いているそうです。 Yoshiko Hairという名前ですが、ほとんど日本人のお客様はいないそうです。 一日…

How to Convey your image

髪型のオーダーの方法は十人十色 今日は音楽を聴いてのヘアオーダー、 驚かれるかもしれませんが、これで三人目。 写真を持ってくる人あり、 絵を描いてくる人あり、 クイズを出す人ありと様々です。 髪型を言葉で表現するのがいかに難しいか? 多くの男性が…

Pay Forward?

美容室も社会問題や政治とは無縁ではありません。 夏の電力の供給も心配な今日このごろ大企業の引責辞任問題が目立ちます、 企業においては新しいトップが負の相続放棄をすることはできませんし、 国庫負担や債権放棄を迫って社会を建て直さなければならない…

A pen can not be mightier than scissors

現在の連載エッセイ 月刊『SnipStyle』コワフュール・ド・パリ・ジャポン発行「美容教室あいうえお」 季刊『学習だより』日本理容美容教育センター発行「考えるヘアメイク」 感覚も良いけど、時にはペンで考え、ハサミで切る

BLACK SWAN

黒鳥か?白鳥か?それは問題です。 英国ロイヤルバレエならコジョカルの白鳥より ギエムの黒鳥が良かったです。 映画ではナタリー・ポートマン楽しみです。 黒髪か?白髪か?それも問題です。 ウェブサイト更新に伴いブログ強化とのこと、 更新できるか?こ…

Face painting

女性はすごい、毎日、顔の上で美術をする。この際、美容術と美術の違いはぬきにして、ともかく、色をぬったり、線をひいたり、筆を使ったりアーティストのようだ。日々、移りかわるキャンバスにに向かって描いては消し、描いては消し、しかも決して完成しな…

Silent Night at L’arte

今年も無事に三賢者到着いたしました。恒例のせいか、最近では多くのお客様、通行人の方々に楽しみにしていただいているようです。写真を撮っている人もいました。今年は池の中にキャンドル点灯してみたら結構きれいでした。来年は明るいニュースが増えます…

Beauty in Asia

10月は香港にてヘアショー。かつてない勢いで日本の美容技術がアジアに伝播しています。 メディアを通じて日本のファッション文化、サブカルチャーなどが輸出されていることにも一因がありそうです。 アジア諸国の経済成長を背景に次は身体モードの分野に…

all about face

子供顔化する日本人の若者については、昔から語られているところですが、 先頃も、鹿島茂先生が新聞で日本人オリンピック選手の子供顔化を嘆いておられた。 しかし、勝負の世界に生きるスポーツ選手の顔はまだ意志ある顔をしておられる。 特に活躍めざましい…

Hourglass Theory

この時期、「今年も早いわね、あともう残り少しね」という会話が増える。 そうこうしていると年が明け、「あっという間に新年ももう何日が経ち」という会話に変わります。 年初に「今年も、もう残すところあと365日」とふざけたものですが、なかなか冗談…

Tim Hartley

Chromaline: proof of color/ proof of printと題された東京、札幌、大阪ツァーのレビューです。 写真表現のような、正確な色の再現、線の表現といった意味をもったタイトルのコレクションです。 元Vidal sassoonのインターナショナル・クリエイティブ・デイ…

Improvisation

ヘアカットを演奏に例えるならラルテのカットの肝は即興演奏部分にある。クラシックのカデンツァ、ジャズのインプロヴィゼッションのような部分でしょうか。前述のように、サスーンメソッドにより、ラルテでつくる髪型の根幹の部分は、スタイルの構造やモー…

dis-connected world

前回にひき続き「つながっている」お話を。美容の世界にも、数値化する、科学する、答えがあるといった近代(この場合いい加減な意味での前現代としてのモダンワールド)という大きなストーリーが終わると様々な矛盾が噴出してきます。流行現象、美意識を中…

From savage to Modern

今日はヘアカットにおける「つながってる」という意味のコネクションという革新がもたらされたことについてお話します。 50年代後半、骨格に基づいて注意深くカットされたジオメトリックカットによって、ビダル・サスーンはヘア界に革命を起こします。感覚…

Coupe du monde

サスーンメソッドを本流として話す前に、例えばファッション王国おフランスについて。ビダル・サスーンの正確な構築的デザインに対してフランスはお国柄、国民性か、自然で官能的なヘアデザインをめざします。例えるならば、ビダルが建物の柱、壁といった構…

Diagram

今回はヘアカットの展開図について説明します。ヴィダルサスーンのメソッドの基本は、それまでの重いから切る、長いからそこを切るといった感覚的なヘアカットでなく、骨格を考慮した設計図(必ずしも図面におこすという意味ではない)をもとにカットを行う…

Cutting hair the Vidal Sassoon Way

さて今回から数回に分けてラルテのカット技術の基本となる、ビダルサスーンのメソッドについてご紹介いたします。 現在行われている世界のヘアスタイリングの基本的理論といっても過言ではないと思われるサスーンカットですが、(といってもアフリカ、オセア…

La Biennale di Venezia

行ってまいりました。水の都ヴェニスへ。島全体がアートフェアという噂と期待を胸に向かいましたが、 ありゃ、全く通常の観光ムード、、やっとこ有名なリアルト橋のたもとで展覧会のポスターを発見するも街全体はビエンナーレ観少なく会場についてやっと,あ…

Death in Venice

展覧会のお知らせです。作品のお手伝いをしている現代美術家、森村泰昌氏がベニスビエンナーレ(イタリア)の会期中、サンマルコ広場にあるギャラリーで展示をいたします。タイトルは”Requiem for the XX Century" 今回は森村氏が現代史に登場する男性像(チ…